これは相互リンクしている住友さんの「スミコン2010」に参加した作品です。お題は自由だったので、 こういう機会でなければなかなか作らないであろうエアフィックスの製品にしました。私が購入したのは クルセーダーにイギリス兵とドイツ兵のフィギュアがセットになったものです。
　現在では戦車模型の大スケールは1/35がスタンダードですが、昔の外国製品には1/32というものがありました。 イギリス物は1/35で発売されるのを待っていても出るかどうか分からないので（ドイツ、ロシア、 アメリカと来て最近はちょこちょこ発売されてますが）、スケール違いでも購入することが多いです （タミヤが1/35で出さないかなぁ）。
　キット自体の金型は相当古いものだと思いますが、意外なほどにモールドはシャープです。 ただ、当時の技術力ということでしょうか、抜きテーパがきつめについているので金やすりでゴリゴリ 削ってできるだけ水平直角を出すようにしました。プラの材質がとても硬く、しかも実写と違って パーツが分厚いので結構骨が折れる作業でした。
　それから、1/32というスケールであっても弱々しい履帯が片方で2分割されていいて、接合部の面積が小さい ポリキャタピラだったのでいろいろな接着剤を試しましたがペラッと剥がれてしまいました。仕方がないので 糸で縫い合わせ、目立たないことを祈ってます。
　塗装はアクリルガッシュによる筆塗です。サーフェイサを吹いた後、棕櫚色を適当に塗りたくって下地とし、 グレイッシュベージュをベースとしたサンド色を薄めて筆で重ね塗りをしています。こうすることにより、 茶色い下地が不規則に透けて退色した感じとかイギリス戦車の弱そうな感じが出せるんじゃないかと思います。
　車体のあちこちに取り付けられた装備品もキットに含まれてますが、塗装指定がハンブロールカラーで よく分からないので適当に塗り分けました。 　フィギュアの塗装もアクリルガッシュなんですが、下手で目を入れるとかまず無理です。 それにしてもこの戦車長さんは砲塔装甲板の尖ったところに腰を下ろしてます。 そうとうお尻が痛いんじゃないかと思います。

下地	サーフェイサ(タミヤ)　缶スプレー
下塗り	棕櫚色（アクリルガッシュ）
上面	グレイッシュベージュ、ジェットブラックなど　（アクリルガッシュ）