中国のモデルメーカーであるトランペッターがロシアのKV戦車シリーズを立て続けに発売し、模型雑誌などでも ほぼ決定版的な紹介をされ、私も次々に購入しました。実は2006年夏に一週間ほど手術で入院し、退院後のまだ 動くと手術部位が痛む時期にリハビリと称して作ったのがこのキットなのですが、説明書の図がちょっといい加減 だったり今ひとつ合わないパーツがあったり、微妙なバリなどにストレスが溜まり、正直なところリハビリ向けでは ないと思いました（笑）。トータルな面ではやはりまだタミヤが断然トップだなぁということを逆説的に実感しました。
　そういうわけで、とにかく完成させたいという気持ちと今ひとつ組み上がる喜びが感じられない気分の板挟みで、 完成がここまでずれ込んでしまいました。他にもKV戦車のキットはあるので、これはストレートに組んでハッチも 閉状態でフェンダーのダメージ表現もしていません（ストレート組はいつものことですが）。完成するとさすがに 長さも幅もでかい車体は迫力があります。これで主砲が短砲身の76.2mmですからスペックが無茶苦茶という気がしますが、 逆にJSシリーズでは122mmという巨大な砲になるアンバランスと無骨さがロシア戦車の魅力ですね。履帯が広いので 車体の幅そのものはあまり広くないようですが。
　ライトレンズ以外は全て組み上げた後でサーフェイサを吹き、アクリルガッシュで塗装しています。仕上がりに 反映されるかどうかは分かりませんが、今回は重戦車の雰囲気の下地色としてまず棕櫚色を全面に筆塗りしています。 この絵の具にはざらっとした感じに仕上がる粒子が含まれているので多少の荒々しさでも出せればと思います。 基本色としてグリーンを塗り、茶色味を強めた影色でウォッシング風に色を重ねています。アクリルガッシュは クリアをかけると色が沈むのですが、まだその度合いがつかめないこともあって実車の色がどうかについては全く 考慮していません。もう少し褐色がかった色合いにしたかったですね。
　履帯は棕櫚色の上に薄めた生壁色、香色を重ねてタミヤペイントマーカーのメタリックグレイをこすりつけました。

下地作り	サーフェイサ(タミヤ)　缶スプレー
下地塗装	棕櫚色(アクリルガッシュ)　筆塗り
車体色	グリーン系の混色(アクリルガッシュ)　筆塗り
ウォッシング	影色(アクリルガッシュ)　筆塗り