通算第５回目の展示会となります日田天領プラモデル大会、略して日田天プラ。 地元の方を中心に運営される、手作り感あふれる展示会です。今回は模型誌に 製作記を書かれた方や九州AFVの会で金賞になった方などの参加もあり、 素晴らしい作品を目にすることができました。一方で模型少年の熱気にあふれ、 さらに今年はシニアの凄い作品もありました。１年の締めくくりにふさわしい、 楽しいイベントです。

空と陸編

今回は飛行機もＡＦＶも凄腕の方々が参加されて、ゆったりとした展示会の中で そういう方々とお話ができる機会にも恵まれました。

タミヤのパチッコンテストで金賞に輝いたsangoku氏の作品。ヘンシェル攻撃機をモチーフに したディオラマで、フィギュアの固定方法に工夫がしてあります。これを日出生台という カルスト台地に持っていって屋外撮影されたそうです。屋外撮影は勇気がいります。見習いたいです

我流会、あべ氏のハセガワ1/48ヘンシェル攻撃機。所謂タンクバスターであります。 双発機ながら小型でP-47と同じくらいの大きさ（P-47がデカイのか？）。綺麗な塗装です。 「作りやすいキットですよ」との言葉にちょっとだけ「買おうかな」と思ったりしました

飛行機モデラーには「100年ファントム」で知られる方の作品（素性をどこまで語って良いのか・・） 童友社の1/32疾風。好きなものを飄々と作られているようで「リベットはキットにもともとあるんですか？」 「一回埋めて打ち直しました」「え！」みたいな会話が楽しかったりびっくりしたり

我流会すんちゃん氏のローデン1/28フォッカーDr.1。昨年は大量の複葉機を展示されました。 そもそも複葉機が模型再開のきっかけだった私にとって、いつかは作りたいキットです。 製作スピードと仕上げの丁寧さ、細かい工作が見事です

アメリカのリノで行われているエアレースの出場機体、"CRITICAL MASS"の見事なグロス仕上げの 作品です。元の機体はホーカー・シーフューリーでしたっけ。リノ・エアレースは一度は 行ってみたいイベントです

DOM氏のダイソー100円プラモデル、ソッピース・キャメル。スケールは1/72？可愛い作品です 私は地元のダイソーにあちこち足を運んだのですが、とうとうこの100円プラモには出会えませんでした。 作者のDOMさんともお話しする機会がなくて残念

10月の九州AFVの会で金賞を受賞したみきお氏の朝鮮戦争ディオラマ。素晴らしい作品です。 車両、フィギュア、ベースと分けずに一挙に仕上げされるそうで、それが全体の統一感に なっているのでしょう。あちこちのイベントに参加されるバイタリティも凄いです

信地旋回のおざさ氏の作品、ドラゴンの1/35エレファント。展示会直前に完成した模様です 丁寧に作られた作品群は見ていて心地よいです。作りかけエレファントをほったらかしている 身としては食い入るように観察しました。ノルマンディの英軍車両写真集も見せていただきました

アーマーモデリング誌、虎Ｉcon特集号に掲載されたpanther@飯沼氏のタイガーです。 さっくり作られているようで何かが違う、独特の雰囲気がある作品を直に見られる幸せ。 ご多忙で大会当日にご本人の参加が決定したのですが、会場でも懇親会でもパワー全開でした

きららさんのタミヤ1/48３号突撃砲ディオラマ。２両を使ってドラマを演出されています 土台や装備品の作り込み、シチュエーションの構築など、いつもよく考えられていて感心します はっきり言って自分の３号突撃砲を作るのに製作過程をお手本にさせて頂きました

スペシャル編

個人的に気に入った作品と、艦船、フィギュア、自動車です

米空母リンカーン、1/285、ベニヤ板と紙製のフルスクラッチビルド 佐世保に実物の写真を撮りに出かけ、1/800モデルを参考に図面を引かれたそうです

製作期間は２年半、暇を見つけてはコツコツと作られた力作です オレンジ色の整備車両など、夢中になって作っているのが手に取るように分かります

作者は70歳くらいのおじいちゃん。ちょうど会場に作品を持ち込む光景を目にしました 全長1m強の模型を大事そうに抱えて歩く姿にまずびっくり。会場で写真を撮っていると 「写真を撮ってくれてありがとう」とお礼まで・・・なんだかこちらが感激しました

今回のコンテスト少年の部で一番気に入ったのがこのガンダムお城決戦（勝手に命名） 紙粘土製と思われる武家屋敷、井戸？と土俵？が素晴らしい！子供の想像力は凄いです

南極観測船しらせ。ニチモのキットだそうです。こんなキットがあったんですね 作者は模型店アルビオンのサイト管理人龍呪さんです。できれば統一スケールで 漁船とかサルベージ船など、用途に応じた民間の艦船キットが欲しいですね

タミヤのシュビムワーゲンケロロ軍曹バージョン、リンクしているkoRさんの作品 シュビムワーゲンは古さを感じないフォルムで、こういうユーモラスなアイデアの ベースには最適ですね。koRさんとはWEB上で出会ってから３年目にしてやっとお会いできました

エデュアルドの1/16リヒトホーフェン。左手は杖を握るように改造してあります。 コートとブーツの、革製品のなめらかなつや表現が秀逸です 私もこのキット（とボリス・サフォノス）は持っているので早く作りたいんですが・・・

54mmというのかな、メタル製のヒストリカルフィギュアです。２体展示されていたのですが、 ここだけは美術館のような別個の空気が漂っていたように思います。リアルなフィギュアは 凄く興味のある分野なんですが、絵画と異なる立体表現になかなか手を出せないでいます 作者の戦車親父さんから、54mmでなく75mmであるとコメントを頂きました。ありがとうございました

日本道路公団のトヨタ？（車種がよく分かりませんすみません） 作者は展示会の主催グループ、日田H.I.C.のＫさん。作業車は楽しいですが キットが少ないのかな。パワーショベルとかブルトーザー、ミキサー車なんか欲しいです

塗装が見事なトレーラートラック、全長も50cm以上あります。実は映画「コンボイ」を 観て以来、特にアメリカのトレーラートラックが好きなのです。キットも２，３個ストックしてます トラックで情景を作ってみたい気持ちもあるんですけどね〜

ダイハツミゼットのコカコーラデリバリー。小さくて赤くて可愛い作品です。 荷台にはランナー削りだしのボトルがたくさん乗ってますが、１本ずつ取り出せるそうです 塀の下には猫がいたりして、丁寧に気を配った作品です